今日はベニヤサーバを作ってみた・その1(my homebrewed cluster part.1)

  1. はじめに

自宅で鯖運用の難点は場所。特に何台も運用するとなると収納とか大変なので。最近は仮想サーバでなんとかなるケースも多いけど物理的に複数台いるときはいろいろ悩ましい。で、最近はこういうの頑張ってるみたいですが、なにげに特殊パーツ使ったりとか、金属加工してたりとか素人が自宅でやるにはハードルが高いので、なんとか似たようなことをやってみようと思い立ちました。ぶっちゃけこれをやってみたかっただけ。

ポインツ。

  • 入手性のよいパーツのみで製作
  • 素人でも加工が容易
  • 高密度重視
  • メンテナンス性重視
  • 値段重視!!!
  • 爆音とかしない
  • 家のブレーカとか落ちないようにする
  • フルディスクロージャ ということで、みんなの味方ルミナスラックと、ホームセンターで安価に入手可能・加工が容易なベニヤ板でサーバ組んで見たので以下メモ。

more 2. 買ってきた(12/29 14:00〜20:00)

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買ったもの

  • セキチューで買ったもの + ルミナスホームラック4段76ワイドx1(¥6,980。棚4つ含) + ルミナススチール棚x1(¥1,880) + ルミナススチール棚用スリーブx3(¥50x3=¥150) + ラワン材ベニヤ板x3(¥248x3=¥744。450x450x5mm) + 桧工作材x3(¥78x3=¥234。900x7x7mm) + ルミナスラック用掛けバスケットx1(¥880。コンソールモニタ収納用)

  • PCショップで買ったもの

    • CPU CeleronE3300x3(¥5,200x3=¥15,600。一応VT必須Dualcore以上で最安を狙ったつもり)
    • DDR2-800 4GBセットx3(¥9,429x3=¥28,287。Kingmax, 2GBDIMMx6。4GB必須にして最安を狙ったが詰めが甘いかもしれない)
    • HDD 500GB SATAx3(¥4,980x3=¥14,940。HGST Deskstar 7K1000.C。OS2つ+α分で最安を狙ったが詰めが甘いかもしれない。後々やりたいことがあるのでちょっと大きめにしたところもある。)
    • MotherBoardx3(¥2,980x3=¥8,490。ASUS P5KPL-AM/EPU。キャンペーン価格のため追風参考値)
    • 電源x3(¥5,480x3=¥16,140。HEC WINDMILL PRO Ultra Quiet。安い電源は売り切れてた&探すのが億劫だったので妥協。)
    • 16port ギガビットイーサネットハブx1(¥19,800。いずれ使う予定なのでちょっと奮発。8ポートなら3分の1の価格になる。)
    • マザーボード取り付け用六角スペーサーx3(¥380x3=¥1,140)
  • 既に家にあったので買わなかったもの

    • コンソールモニタ(もともとは車載用でVGAが入力できる。友人からメシ1回おごりで入手したが特に使う機会もなく5年ほど眠っていたもの)
    • 電動ドリル
    • 電動ドリル用木工ビット
    • 電動ドリル用リューター
    • 紙やすり
    • のこぎり
    • 木工用ボンド
    • タイラップ(インシュロック?どっちが正しいの?)
    • イーサネットケーブル各種
    • そうじ機(大量に出る木屑を掃除する)
    • キーボード、マウスなど

これで3台分。合計金額は¥115,265(上記含め全て税別)。1台あたりのコストは¥38,500ってとこですか。周辺機器も入っているとはいえ、今となっては微妙と言えば微妙な金額かと。 3. 製作その1(12/29 20:00〜24:00)


まずはルミナスラックを組み立て。

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このあたりは説明書どおりに組み立てればなんということはない。楽勝。

で、組み上がったラックにベニヤ板をあてがって、サイズを決める。今回は1段に2台搭載したいのでそれをもとにサイズを32cmに決めた。(後から考えると、MiniATXの幅は25cmなのでぎりぎりまでやれば、EIA19インチの1つの棚に2台収められるけど、今回はそこまで頑張らなかった)

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同時に電源とマザーボードも位置決めして、マザーボード固定用にネジ穴を開ける位置をマジックでマーク。

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線を引いたところをのこぎりで切る。お隣さんにご迷惑かけないよう、切る時は床にタオルを重ねて吸音。さらにマザーボードのねじ穴を電ドリで開ける。今回は3mmのビットで開けたがねじこむネジによって穴の大きさは変わるので注意。

で、試しに1本ねじ込んでみる。具合が良ければ全部ねじ込む。指が痛くなったら六角の上につけるねじを入れて、ドライバーで押し込みながら回せば楽に入る。

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次はディスクのマウンタを作る。今回できるだけ騒音がでないよう、稼働ファンを減らすようにした。で、CPUファンがHDDファンも兼ねるようにマウンタを作ってみた。(ただ、結果としては微妙だったかもしれない。後述。)ねらいとしては以下のような感じ。

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のこぎりで切り取った短い方にCPUのヒートシンクを裏返して、形をマジックで写し取る。(ここでヒートシンクに付いているグリスに触らないように注意)

写し取った線の内側に、5mmほど開けて円をかく。

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裏返して、ディスクの位置決めをして、マジックで形をかく。

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ヒートシンク側の内側の線に合わせて、穴をあける。ここは電ドリがないとキツい。今回は10mmビットでガツガツ穴をあけてくり抜いた感じ。くり抜いた後のバリはニッパーで切り取ったり、リューター・紙ヤスリで削ればいい。

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次に桧の棒を各所に当てながら長さを決めて、マジックで線を書く。今回は電源(半)固定と、ディスク固定用に使う。以下のような感じ。

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結果として作るのは以下の通り。

  • 電源固定用 + 長さ155mm x2本 + 長さ130mm x1本

  • ディスクマウンタの足

    • 長さ25mm x4本
  • ディスクマウンタの上部

    • ディスク浮かし用

      • 長さ7mm x4本
    • ディスク固定用

      • 長さ20mm x12本

    で、桧の棒に線をかく。

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切って、木工用ボンドで貼付けていく。この辺がダルく辛い。ここは根気で切り抜ける。

で、貼った。ディスクマウンタはとりあえず足だけつけた。

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ディスクマウンタの足は固定できないとその後の作業が続かないので一旦ここで締め。寝た。

  1. 製作その2(12/30 9:00〜17:00)

起きた。腰が痛いが根気でやる。休みなのに。

で、みるとボンドが固化して続きができるようになっている。

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ディスクマウンタを裏返して、残りを貼付ける。

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ディスクマウンタの足は手作業で切ると不揃いになってガタつくので、ボンドを盛って長さを微調整する。

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ボンドが乾いて固化したらベニヤ側の作業は一旦完了。

  1. 仮組み(12/30 17:00〜18:00)

ボンドが固化したらパーツを仮組みする。まずは電源とマザーボード。

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とりあえず悦に入る。続けてハードディスク。

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あ・・・。さっきまでは自立していたがケーブルのテンションに負けて傾いてしまった。とりあえず暫定的に以下のようにしてみる。

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せっかくだからモニタとキーボードも繫げて電源を入れてみる。電源を入れるためのボタンを付けてないが、後々Power on Etherで電源制御するつもりなので、今は電源ON/OFFのジャンパを導電材でチャタらせて電源を入れる。

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よっしゃBIOS出た!まずは一安心。

  1. 仕上げ(12/30 18:00〜19:00)

電源ケーブルを整線するための穴をあける。ケーブルの取り回しを見ながら位置決めしてマジックで印を付ける。印を付けたら各パーツは取り外す。

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電ドリに4mmビットをつけて穴をあける。タイラップが通るようにちょっと大きめで。

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で、ケーブルを固定。

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こんな感じに。

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こんどはディスクも自立した。一安心。

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これでハードウェアとしてはとりあえず完成。後はソフトウェア側だがそれはまた別の機会に。

で、ベニヤ板と棒の残りはこれだけ。下のが元々の大きさ。何も考えてなかったものの、なかなかの効率。

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  1. 報告書作成(12/30 19:00〜21:00)

これ書いた。

  1. 振り返って

  • やっぱベニヤとか不安 静電気とか気になる。穴開けると裏側がベキベキになるので。
  • 工業製品って偉大 買うだけで終わるのって偉大。延べ24時間頑張ってやっと1台かよ!って気持ちになる。
  • ディスクが思ってたより風通ってない CPUファンの風量がそんなにないのか、ディスクに風が当たっていないように思われる。次回は電源にあるファンを有効利用しようか?
  • あと2台分orz ああああああああああ 以上!
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